シューズ

2018年12月11日 (火)

足に特化した企業コンソーシアム「足ビジネスアイディアハッカソン実行委員会」が始動しました

Photo
発表会で。左から3人目が下北沢病院久道勝也理事長


日本で初めての足病専門の医療研究機関である医療法人社団清泉会下北沢病院(東京)は、足関連の事業展開を実施・検討している
会社・団体と連携し、足に特化した企業コンソーシアム(共同事業体)「足ビジネスアイディアハッカソン実行委員会」を18年4月に発足しました。

このほど、企業に対して医療的・科学的根拠に基づく助言、監修を行い、同病院が監修した商品がアシックス、グンゼ、フェローズから製品化されている(予定含む)と発表しました。

下北沢病院の久道勝也理事長は、足の専門病院の必要性と企業コンソーシアムの発足などについて、概要次のように語っています。

「北米では糖尿病による下肢切断が
65000人を数え、下肢切断患者の5年生存率は30%と肺がんと同レベルにある。ところが、足病医が診ると下肢切断の危険性が85%下がり、入院の可能性も24%下がる。

そこで足と歩行の専門家が必要だと考えた。また、運動の基本は足にあるものの、足のトラブルは軽視されている。人は歩行、排泄、摂食が徐々にできなくなって死を迎えるが、歩行を維持できれば、この段階を踏むことを遅らせることができる。

足から始まる身体の衰え(フットフレイル)は、進行すると歩けなくなり、要支援・要介護になってしまう。早めに気づき、適切な治療をして健康状態に戻す(フットフレイルを食い止める)ことが、病院を設立した意義でもある」。

なお、下北沢病院では第
2・第4の木曜日と土曜日に足の健康診断を実施している。血流、骨格、身体機能、歩行・靴、皮膚・爪の各検査を行うもので、保険適用外(税込5万円)。

足ビジネスアイディアハッカソン実行委員会では、今後も「職種を限定せず“足と歩行を守る”という広い視野で仲間を増やしたい」としています。

2018年11月30日 (金)

ユニオン工業が販売する伊ロナティ社のシューズアッパー編機が注目されています

Photo
ロナティの丸編み機で編まれたアッパーを使った

スポーツシューズのサンプル


世界最大の靴下・シームレスウェア編機メーカーのイタリア・ロナティグループの日本総代理店であるユニオン工業(兵庫・尼崎市)は、このほどシューズ業界で存在感を増しているニットアッパーに特化した「シューズアッパー編機」を日本およびアジアに紹介、注目を集めています。

ロナティグループは、パンティストッキングやソックスメーカーに丸編機を提供しており、パンティストッキングで
90%以上、ソックスで約60%のシェアを持つという世界的な機械メーカーで、ユニオン工業は20年以上前から同グループ各社と販売代理店契約を結んでいます。

グループのロナティ社は昨年、シューズのアッパー専用の丸編機を開発し、ユニオン工業が今年
5月に自社で行った展示会で日本およびアジアのソックス業界関係者を中心に初披露し、大きな反響がありました。

ユニオン工業の永田亮司代表取締役副社長によると「シューズ用のニットアッパーは、平編みを応用しているところも多く、丸編みによるシューズ専用編機ではロナティ社が世界に先行している」のだそうです。

ユニオン工業はタイ、ベトナム、韓国に現地法人、中国・上海にも事務所を構えており、ロナティ社の代理店として日本を含めたアジア地域から関心を集めています。

1台で編めるのは日産約100足で、価格は「上位機種で1500万円程度(別途ソフト代必要)で提供できそう」と永田副社長は話します。

ユニオン工業では、アフターサービスを始めとした技術サービスの提供にも積極的に取り組んでおり、靴下業界が主催する技術研修スクールにロナティとともに協賛・後援し、講師と場を提供する活動なども行っています。

 

2018年11月22日 (木)

「Japan Leather Award 2018」のグランプリは吉田卓巳さんの「Adapt」に決まる

Photo
グランプリを受賞した吉田さん


11
17日(土)に、二子玉川ライズ「ガレリア」で開催された「Japan Leather Award 2018」の表彰式に行ってきました。

この賞は、日本皮革産業連合会(
JLIA)が主催する国内最大規模のレザーを使った作品コンテストで、今回は応募255作品のなかからフットウェア、バッグ、ウェア、フリーの各部門のフューチャーデザイン賞、ベストデザイン賞を選出、ほかに学生部門の最優秀賞などを表彰しました。

Photo_2
グランプリの「Adapt」


最後に発表されたグランプリは、フットウェア部門のベストデザイン賞を受賞した吉田卓巳さんの「
Adapt」に決定しました。

2
フットウェア部門フューチャーデザイン賞。

5ミリ厚の本底革を折りたたむようにして

強靭なばね構造を備えている


シューズでは廣瀬友和さんの「弾性力応用半編上靴」がフットウェア部門のフューチャーデザイン賞に、審査員賞に及川耕来さん、小林束さん、富田慎太郎さんの作品が選ばれました。

Photo_4
審査員賞(ドン小西選)の「HAND BAG」。

ハンドバッグを想起させる持ち手を加えたブーツ

Photo_5
審査員賞(伊藤瞳選)の「heel roll nature」
ヒールに採用したアルミパイプが目を引く

Photo_6
審査員賞(天津憂選)の「ATTRACTIVE PRESENCE」」
熱帯魚から着想を得て山羊革に鱗模様を型押し、

無数の糸でヒレを表現した


グランプリを受賞した吉田さんの「
Adapt」は、ヒコみづのジュエリーカレッジの卒業制作でつくった作品。(現在デサント勤務)。

「サイズに着目して何足かつくっていたものの集大成」で、レーザーカッターで革に切れ込みを入れて、伸縮性のあるシューズにしています。

「強さが必要なところはコードバン、伸びてほしいところはベジタブルタンニンレザーを使う」など、革の種類にもこだわり、そこにカッティングを入れることで、さらに伸縮性を高めるなど、“順応”や“適合”を意味する作品名を具現化する工夫を凝らしています。

 

2018年11月15日 (木)

GMTが日本橋髙島屋S.C.にファッション修理工房をオープンしました

Gmt1


ジーエムティー(GMT)は、靴や洋服、鞄を始めとするファッションアイテムをリペア、リフォームするファッション修理工房「
GMT FACTORY」をオープンしました。

この業態の出店はアコルデ代々木上原店、井の頭通り店(ともに渋谷区)に続く3店舗目で、商業施設内での展開、そして店内に機械を導入して修理するシステムを取り入れたのは初めてとなります。

Gmt2


軸となる靴の修理は職人4人で、洋服は3人体制で行う。靴はオールソールの直しからトップリフトの交換まで「基本的に何でも受けることができ、靴磨きの提案もしていく。洋服はお直しからリメイクまで対応していく」(GMT FACTORY日本橋髙島屋S.C.店佐藤優士店長)。朝は7時半から営業することから、午前中は出社や商談前の靴磨きの需要が見込めそうです。

販売用に厳選したシューケア用品には、オーガニックなつくりで化粧品のような香りの商品も用意し、「女性に向けても提案していきたい」と佐藤店長。また順次、同社が卸販売している紳士を中心としたドレスシューズ、ジャランスリウァヤの店頭販売もスタートさせる予定だそうです。

2018年10月24日 (水)

Shoes Post Weekly主催のトレンドセミナーを11月21日(水)に開催します

講師はアイコニックスシステム代表取締役の筒井重勝氏

Shoes Post Weekly
(シューズポストウィークリー)は、「トレンドを俯瞰する―いま、どこに立っているか―」をテーマにしたトレンドセミナーを1121()午後130分から、東京・浅草の台東区民会館で開催します。

講師はアイコニックスシステム代表取締役の筒井重勝氏。筒井氏は講演の中で、
①「個」のトレンドは80 年代に始まっている、
②ライフスタイルのカジュアル化の時代が本格化する、
90年代のスニーカーブームを考える、
2014 15年に始まった新たなスニーカーブームの意味、
⑤女性のスニーカー市場の成否は業界の関ヶ原、などについて多角的に解説する予定です。

参加ご希望の方は下記の要領でお申込みください。


■シューズポストウィークリー・トレンドセミナーの概要日時=20181121日(水)13301630 ◇会場=台東区立台東区民会館9 階特別会議室(東京都台東区花川戸2-6-5)◇TEL 03384353912◇参加費=5,000円(税込)/1人◇定員=80人(定員になり次第締切り)

◇締切り=1116(金)
■申込先=㈱ポスティコーポレーション・シューズポスト事業部TEL0338515391E-mail:info@posty.co.jp■申込書をメールかFAXでお送りいたします。

2018年10月20日 (土)

「メレル」がヴィブラムソールの氷上での驚異的なグリップ力を体感できるイベントを全国で開催します

Photo_2

#MERRELL #メレル

今回、VRコンテンツを初導入します!

丸紅フットウェアが輸入総代理店を務める「メレル」は、濡れた氷上でも驚異的なグリップを発揮するヴィブラム
 アークティック グリップ搭載シューズを氷の上で試し履きできるイベント「TRY ON WET ICE」を1021日から12月中旬に直営店および全国のメレル取扱店で実施します。

102021日の北海道・ムラサキスポーツ イオンモール札幌発寒店から1289日の東京・さかいやスポーツ シューズ館まで、1012日現在、全23カ所を予定。

今回は、今話題の
VR(バーチャル・リアリティ)を使って、視覚的にも氷の上にいるような感覚を体験できるようにしました(一部店舗では実施しない場合がある)。

開催場所、時間などの詳細は、メレル公式ブログ、
SNSなどで順次公開する予定です。

2018年9月 6日 (木)

【書籍】女性初のシューフィッターが書いた「お客様を幸せにする『靴売り場』」が発刊されました

Photo


8月に「売る人も、買う人ももう悩まない!お客様を幸せにする『靴売り場』」(四六判・並製・184頁=写真)が、キクロス出版から発行(発売は星雲社)されました。

著者は日本初の女性シューフィッターである久保田美智子さん。半世紀以上にわたり、足と靴の専門家として日本各地の百貨店はもちろん、以前著した足と靴に関する本が中国語に翻訳されたのをきっかけに、中国本土まで指導したのは久保田さんが初めて。

1965年西武百貨店に入社以来、婦人靴売り場での卓越した接客力が評価され、セールスエキスパートおよびマネジメント職を歴任。85年に足と靴と健康協議会(FHA)による女性初のシューフィッター、さらに上級資格であるバチェラー・オブ・シューフィッティングを取得。

2003年退社後はFHAのバチェラーコース講師、靴売り場の販売員教育や講演を中心に活動しています。

久保田さんは本書の中で、「私も高齢者の仲間入りを果たしたが、元気でいるためには『食べられる』『立てる』『歩ける』が大切。今一番、靴について知りたがっているのは中高年世代の方々なのかも」と。足と靴のプロが靴選びをお手伝いするための内容がぎっしり詰まったこの本は、高齢者の方にも読んでほしい一冊といえます。

2018年8月30日 (木)

双日ジーエムシーがチャリティシューズ「トムス」の独占輸入販売権を取得しました

Photo


双日ジーエムシーは、アメリカのカジュアルシューズブランド「トムス(TOMS)」の日本市場における独占輸入販売権を取得し、19年春夏シーズンから本格展開をスタートします。

同社では卸販売を主体にビジネスを展開し、現在3店舗あるトムスストアについては事業継承を検討しているとのこと。

流通面ではアパレルショップやセレクトショップに加え、「ブランドイメージを保ちながら、当社が得意とするシューズ流通にも販路を広げていく」としています。売上構成比の約7割を占めるレディスを強化するとともに、メンズについても底上げをはかり、3年後に上代ベース
10億円の売上げを目指します。

トムスは、創業者のブレイク・マイコスキー氏が旅先のアルゼンチンで靴を買えない子ども達がいる現実を知り、子ども達のためにできることを模索して2006年に立ち上げたブランド。

消費者が1足購入するたびに、子ども達に新しい靴を贈る“
One for One”を理念に掲げ、これまでに8600万足以上の靴を発展途上国の子ども達に提供している。

双日ジーエムシーは現在、「アドミラル」ブランドのシューズの企画製造・販売や、米老舗ファブリックブランド「ペンドルトン」の輸入・ライセンス事業などを手掛けています。

2018年8月29日 (水)

Made in JAPAN こだわりの日本製 第4回は広島化成です

Photo

Made in JAPAN こだわりの日本製のトリは、「エルダー」「くつろぎエルダー」「ピタ楽エムダー」「ビーグル アートオブトラベル」を生産する広島化成。

同社は、今年2月末にアップしたシューズブランドサイトの中で、関連工場の宮崎化成で「1つひとつの作業を丁寧に、妥協せずに行っていること」に焦点を当て、日本製のこだわりを広く知ってもらうトピックス“「Made in JAPAN」という責任”を公開しています。

同社が販売している「エルダー」「くつろぎエルダー」「ピタ楽エムダー」そして「ビーグル アートオブトラベル」は、そのほとんどを宮崎化成で生産しています。いずれもリピーターの多いブランドですが、国産の“こだわり”によって生まれる履き心地の良さが、それを支えています。

“「Made in JAPAN」という責任”では、序章として「あたり前のことを丁寧にやっているだけ」「納得できないものは、日本製として世の中に出せない」という手仕事の伝統が息づく里、宮崎県綾町にある宮崎化成における“「Made in JAPAN」の実直な靴づくり”に触れています。

Photo_2
宮崎化成の工場外観



「履きやすさと求めやすさを両立させた、長く愛される靴をつくる」という職人の心意気と、一朝一夕には真似できない熟練の技が、Made in JAPANの一足一足に込められているとして、次の“すべてに妥協のない工程”に思いを紡いでいます。

この続きは、Shoes Post Weeklyの紙面で紹介しています。

2018年8月22日 (水)

Made in JAPAN  こだわりの日本製 第1回「快歩主義」

Photo
ゴム練り

日本には、こだわりをもって作り続けられている国産の製品があります。

Shoes Post Weeklyで取り上げた4つの会社を取り上げます。

1回目はアサヒシューズの健康・快適シューズ「快歩主義」。

“靴づくりを通じて日本の健康づくりに貢献する”アサヒシューズにとって、とくに高齢者の足も支えている「快歩主義」はそれを具現化するブランドです。

「快歩主義」は、アッパー材の裁断・縫製、本底のゴムの配合から焙造、接着に使うゴム糊の製造まで、すべて福岡県久留米市の本社自社工場で行っています。

得意とするゴムを随所に使って加硫して仕上げる「快歩主義」について、久留米工場ですべての工程を見せていただきました。

まず、アウトソールに使うゴムを練る、ゴム練りの工程。練ったゴムは次に加硫して焼き上げます。

Photo_2
本底焙造


Photo_3
加硫



裁断・縫製されたアッパーとアウトソールは組み立てられ、ゴム糊で接着後に加硫釜に入れて1時間半。

最後に厳しい検査を受けてから包装、箱詰めされて出荷されます。

詳細は、Shoes Post Weeklyに掲載しています。

より以前の記事一覧