紳士・婦人靴

2020年3月24日 (火)

リーガルコーポレーションの新社長に武川雄二取締役営業本部長が就任します

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リーガルコーポレーションは3月2日開催の取締役会で、武川雄二取締役営業本部長の代表取締役社長就任を決めました。就任は4月1日です。

岩﨑幸次郎代表取締役社長は取締役会長に就任後、6月開催の定時株主総会後に退任予定です。

武川雄二(たけかわ・ゆうじ)氏の略歴 1957年4月3日生まれ、62歳。1980年3月立教大学卒業、同年4月リーガルコーポレーション入社。01年10月商品企画二部長、09年4月営業副本部長、15年4月経営企画室長、17年4月営業本部長、同年6月取締役営業本部長。

また同社は、消費チャネルや顧客ニーズの多様性に対応し、従来の靴卸売事業と靴小売事業の垣根を超えた顧客視点の販売施策実現に向け、効率化と販売体制の強化をはかるため、営業本部と小売事業本部を統合し、営業統括本部に改称します。

2020年3月13日 (金)

イタリアの革靴ブランド「チェルベロ」は“ヒデヨシ”と名付けたラスト使用のシューズが好評

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”ヒデヨシ”ラストのシューズを手にするチェルベロ社フランチェスコ・チェルベロ社長


2月に行われた「第66回シューズ・フロム・イタリー展」に出展したブランドを紹介する2ブランド目は、「Cerbero(チェルベロ)」。

レザーを使ったクラシックなシューズを「チェルベロ」ブランドで展開するチェルベロ社は1955年創業。

イタリア南部のナポリに本社・工場を構え、「型取りや色付けなど、製造工程のすべてを自社工場で行っている手づくり感が特徴」だそうです。平均価格帯は工場出しで70~80ユーロ。

生産の8割を輸出し、そのうち6割は日本向け。そのため、「日本市場を研究し、フォルムやデザインは日本人の好みに合うように設計している」とチェルベロ社長は話します。

日本向けの製品が多いため、ラストの多くはアキタ、ナラ、サイタマ、センダイ、コウベなど日本の地名から名前が付けられています。

今回の出展品の中で社長がイチ押しとしているのが、ラスト名“ヒデヨシ”のシューズ。

豊臣秀吉の名を冠したラストの製品には、サイドからつま先にかけて、刀の腹と刃の境にある鎬筋のような独特のラインが施されており、「色のチョイスも多く、軽いので日本人に好評」(同)だそうです。

これまで15年ほど出展を続けており、今回も「常連客を中心に良い反応が得られた」そうです。

2020年2月 3日 (月)

ニッポン靴産業150周年のプレ・イベントとして靴メーカー見学メディアツアーが行われました(その2)

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リーガルコーポレーション本社のハンドメイド工房

(前回からの続き)
午後は、千葉県浦安市のリーガルコーポレーション本社を訪問。歴史を振り返りつつ、ファッションをリードした60~70年代のヴァン-リーガル、リーガルスニーカー等の話も聞かせていただきました。

「ウェルト工場では世界一」だという傘下チヨダシューズ新潟工場のビデオを観た後は、ハンドメイド工房を見学。

そして、最後に訪れたのは、千葉県鎌ヶ谷市の世界長ユニオン千葉工場。

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世界長ユニオン千葉工場のハンドメイド作業の様子


ハンドソーンウェルテッド製法によるユニオン・インペリアルや上代10万円を超えるOEMの紳士靴の製造工程などを見学の後、事務所で日本に初めてマッケイ製法を導入したユニオン製靴からの歴史などの説明を聞きました。

見学後は、参加者による意見交換を行い、バスで浅草まで戻って解散となりました。

ニッポン靴産業150周年を記念したイベントは、3月15日に日本靴連盟主催、日本皮革産業連合会後援による「靴の記念日」式典が神田明神で催行されるほか、3月の1カ月間、浅草文化観光センターで展示や講演が行われる予定です。

今回、プレ実施した靴工場の見学会も6月以降に4回程度の実施を予定しているそうです。

2020年2月 1日 (土)

ニッポン靴産業150周年のプレ・イベントとして靴メーカー見学メディアツアーが行われました(その1)

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Madras TOKYO FACTORY


今年は革靴業界にとって、特別な1年となります。

というのは、明治3(1870)年3月15日に旧佐倉藩士の西村勝三氏が東京・築地入舟町に我が国初めての靴工場、伊勢勝造靴場を開いてから150年という節目の年を迎えるからです。

革靴業界の団体・企業では、年間を通じて「ニッポン靴産業150周年記念イベント」の開催を予定していますが、そのプレ・イベントとして昨年12月、靴メーカー見学メディアバスツアーが行われ、靴産業の創設から中核を担ってきた革靴メーカー4社の工場、ショールームを巡りました。企画運営はシューフィル。

東京・浅草の日本皮革産業連合会の事務所前に集合した一行は、まず、靴産地・浅草の生みの親である弾直樹(13代矢野弾左衛門)の祖先、矢野家の墓がある本龍寺や弾直樹の靴工場跡地(浅草靴産業発祥の地)を車窓に観つつ、マドラス東京本社を訪問。

8階のショールームで同社の歴史等の説明を受けた後、2018年4月に開設された2階のMadras TOKYO FACTORYに移動。銀座店のカスタムオーダーにも対応する婦人靴の小ロット生産の工程を見学しました。

その後、中央区入舟町にある「靴産業発祥の地」の石碑の前を通って大田区の大塚製靴本社へ。

革の裁断から縫製、底付け、仕上げまでの工程を2班に分かれて見学。この本社・東京工場には、紳士靴をメインに機械(グッドイヤーウェルト、セメント)と注文靴の手縫いの部門があります。

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大塚製靴本社・東京工場

また、千葉県匝瑳市にある千葉工場ではボンステップを中心にしたインジェクション製法をメインに靴づくりを行っていると説明を受けました。(つづく)

2019年11月23日 (土)

革靴メーカーの宮城興業がドレスシューズからサンダルまで自社ブランドを強化しています

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伝統的製法と現代的なカラーを融合したドレスシューズ「Jinto」


今年、創業78年を迎えた老舗靴メーカー、宮城興業(本社:山形県南陽市)が、自社ブランドの強化・育成に動いています。

これまで同社は、アパレルメーカーを主要取引先とするOEM事業が売上げの約6割を占めていましたが、4~5年前から社内で自社ブランド開発の話が持ち上がり、30代を中心とする若手社員4人によるチームが結成され、17年から自社ブランド開発プロジェクトが動き始めました。

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素材とつくりの良さを生かした高級スニーカー「MY えむわい」


すでに社名を冠した高級紳士靴ブランド「MIYAGI KOGYO」を手掛けていますが、新しい自社ブランドについては長年の靴づくりの経験を生かしつつ比較的手頃な価格設定にすることで、若い世代にもアピールできるようにしました。

そして第1弾として、20~30代のビジネスマンをターゲットにした国産ドレスシューズブランド「Jinto(ジント)」を、短靴で3万円+税、ブーツで3万2000円+税で18年春夏シーズンにデビューさせました。

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機能美と履き心地を追求したレザーサンダル「NAGARA」


さらに、長年の革靴製造で培った技術を生かした高級スニーカーブランド「MYえむわい」(2万2000~3万8000円+税)、機能美と履き心地を追求したレザーサンダルブランド「NAGARA」(2万~2万1000円+税)、女性のための本格的なマニッシュ靴ブランド「MIYAGI KOGYO FOR WOMEN」(2万6800~2万9800円+税)と、18~19年にかけて自社ブランドを続々とデビューさせています。

現在、ファッション・アパレル流通を中心に販路開拓を進めているほか、ピッティ・ウオモといった海外の展示会にも出展し、海外進出も視野に入れているそうです。

2019年9月20日 (金)

ピコリノスグループがオンリーショップの強化を加速しています

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19年春夏のヒット商品のメッシーナ 2万3000円+税

ピコリノスグループは、「ピコリノス」のオンリーショップ展開について、スペイン本国ではマドリッド、バルセロナを始め37店舗(フランチャイズ含む)を構え、海外ではパリ、ローマ、フィレンツェ、ベルリンなどの欧州から米州、そしてアジアに展開を広げています。

アジアはここ4~5年で中国が成長し、ショップは130拠点以上になり、香港も急速に伸びています。日本では15年に神戸・三宮にパートナーシップによる路面店ができ、世界の「ピコリノス」オンリーショップは200店以上を数えます。

また、主要市場では卸ビジネスも伸びています。靴流通をニチマン、百貨店流通をマドラスが担当して展開中の日本は、新体制を敷いた5年前から伸び続けてきましたが、今年は現状維持の状態。

ただし、アジア・ロシア地区セールス担当のホセ・ベルナ氏は「さらなる成長に向かう通過点と見ており、今後に期待している」と話しています。

ベルナ氏は「ピコリノスは、革の段階から靴ができるまでこだわっている唯一無二のブランド。日本市場でもっと知名度を上げたい」と語っています。

このため、今後、一般消費者が目に触れる機会を増やす施策を進めていく予定。すでにここ半年の間に、本国スペインではTVCMや女優を起用したプロモーションを展開し、あるブランド意識調査ではフットウェア部門で1位を獲得。「こうした成功例を各国の状況に合わせて導入しようとしている」ということです。

19年秋冬からは“(ピコリノスの靴を履いて)快適に過ごして!そして幸せを感じて!”を表現した新スローガン「Get Comfy & Smile」をスタートさせます。なお、ピコリノスの平均上代はシューズで2万円台前半から半ば、ブーツで3~4万円が中心になります。

2019年8月26日 (月)

イタリア・ヴィブラム社の新サービス「ソールファクター」が日本に初上陸しました

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国内外の高級紳士靴をメインにしたリペア(修理)ショップ「RESH.」を、伊勢丹新宿店メンズ館など国内に13店舗、海外に9店舗(韓国8、タイ1)展開するリッシュ(東京・台東区、三浦浩三代表取締役)は、イタリアのソールメーカー、Vibram(ヴィブラム)社とタッグを組んだ新たなショップを、今年6月26日にリフレッシュオープンした日本橋三越本店本館2階紳士靴売り場の「Men’s Shoes Care & Repair Counter」に併設する形で開設しました。 

日本に初めて上陸したヴィブラム社のソールカスタマイズサービスの名称は、「SOLE FACTOR(ソールファクター)」。

これはヴィブラム社が世界で展開をスタートさせた「ソールを“機能的にカスタマイズする”サービス」(ヴィブラムジャパン)で、すでに世界ではアテネ、パリ、ロンドン、ウィーンで展開されています。

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「Men’s Shoes Care & Repair Counter」の全景

ソールファクターは、ヴィブラムをより多くの人に知ってもらうことを目的に、本国イタリアでは数年前からトラックに機材を積んで行う、B to Cのプロモーションとしてスタートさせていました。

日本橋三越本店本館内のソールファクターは、「ア・テストーニ」「ジョン ロブ」「ジェイエムウエストン」「サントーニ」の4ブランドで構成される紳士革靴のハイエンドゾーンの靴売り場隣に位置し、日本仕様の白い壁面にヴィブラム社から提供された動画とともに、4つの機能軸で提案されるソールが各8種類、合計32種類が展示されています。詳細はShoes Post Weekly の紙面で。

2019年7月 5日 (金)

革靴「ECCO(エコー)」が保有する革鞣し会社についてエコー・レザー社の社長が語りました

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エコー・レザー社パノス・ミタロス社長㊧、エコー・ジャパン犬塚景子社長㊥と発表会にかけつけたデザイナーの三原康裕さん

レザーシューズ「ECCO(エコー)」を展開するデンマークのエコー社は、世界有数のレザーメーカーという側面ももっています。先ごろ、研究開発部門を備えたオランダの主要工場のほか、インドネシア、タイ、中国に革鞣し工場をもつエコー・レザー社(本社:オランダ・ドンヘン)のパノス・ミタロス社長が来日、エコー・レザーの魅力を語りました。

 ■エコー・レザー社とは。
 「靴のメーカーは、アッパーに使う革をタンナーから購入するのが一般的であり、以前はエコーも革を買っていた。ただし、様々な問題もあったことから、創業者のカール・ツースビー会長(当時)が、「タンナーをつくってしまおう」と考え、1991年にインドネシアに革鞣しの工場を立ち上げた。
 2001年までは自社の靴のためだけに革をつくっていたが、7年かけて他社にも供給する準備を進め、08年から卸販売をスタートした。現在は本社を置くオランダを始めインドネシア、タイ、中国の工場が稼働している。年間250万枚の原皮を鞣し、そのうちシューズ用、バッグ用、IT用に3分の1ずつが使われる。カッティングして提供することも可能で、合計1600人の従業員が働いている」

この後、デザイナーの三原康裕さんが「エコー・レザー」と「エコー」について語りました。

続きは、Shoes Post Weekly で。

2019年2月 8日 (金)

革靴の傾向はスポーティ、エレガンスの両極? #ミカム #MICAM

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シューズ・フロム・イタリー展


都内で開催されたイタリア・ミラノで開催される革靴の見本市「
MICAM(ミカム)」を前にした、シューズ・フロム・スペイン展(13031日)およびシューズ・フロム・イタリー展(257日)が終わりました。

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シューズ・フロム・スペイン展


全体としてダッドスニーカー系のスポーティなシューズの提案があった一方、その反動としてのエレガンス系に振れることを意識した商品の提案も多かったように思います。


MICAM 21013日の開催日程で行われます。

2018年9月 5日 (水)

「エコー」が店内で3Dプリンターで中底をカスタマイズする試みをスタートしました

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ハニカム構造のシリコン製ミッドソール



日本でも19年2月からサービス展開を予定

デンマークの革靴メーカー、エコー社は今年
4月から、AI(人工知能)を活用して個々人の足型や歩き方などの情報を計測・解析し、それを基に3Dプリンターでカスタマイズしたシリコン製ミッドソールを店舗内で製造する、新しいシューズづくりに乗り出しています。

革新的なシューズ開発は、「
QUANT-U(クアントゥー)カスタマイゼーション・プロジェクト」と呼ばれ、バイオメカニカルや材料開発、3Dプリンターなどの専門メーカー、研究機関などの支援を得て実現。

現在エコー社が出資する、オランダのアムステルダムにある次世代の技術開発を専門に行うエコー・イノベーション・ラボ(
ILE)が運営するエコー・コンセプトストア「W-21(ダブリュー21)」で、期間限定により一般販売を開始しています。

日本法人、エコー・ジャパンの犬塚景子社長は「
55年に及ぶシューズづくりの歴史があるエコーは、他社に先駆けてダイレクトインジェクションやCADを取り入れてきた。そうした先駆者としてのDNAの先に今回の世界でも類のない究極のシューズづくり、クアントゥーがある。オランダでは期間限定だが、日本市場では192月上旬ごろにプレビューを予定しており、できれば365日稼働するサービスを行いたいと考えている」と話しています。

詳細は、Shoes Post Weeklyの紙面で紹介しています。